モバキャスサービスを支える移動端末技術—ハードウェア基盤技術—

モバキャスTMは200MHz 帯という低い周波数帯域を使うため、対応端末はその商品性を損ねることなく、かつ安全な長さのアンテナで、所望の受信性能を満足する必要がある。しかし、200MHz 帯は移動機の液晶画面などから発生するノイズの影響を受けやすく、アンテナ性能、チューナー感度を含め、端末トータルとして所望の性能を満足するために、高いハードウェア基盤技術が必要とされる。今回、さまざまな技術課題を克服し、モバキャス対応端末の実用化を実現した。特にアンテナについては、既存サービスとの干渉など充分な検討を行い、端末搭載アンテナおよびそれを補完する補助アンテナ、ならびに、補助アンテナを接続するための外部アンテナ用インターフェースを開発した。さらに、電波暗室を用いた評価系を構築し、開発したモバキャス対応端末の受信感度評価を実施した。