デラウェア大学では、V2G技術の礎を築く研究開発が行われた。2008年から2010年にかけて、V2Gに必要な技術(アグリゲーションサーバーとの通信や充電のコントロールを可能にする車載用システム、充電設備、アグリゲーターのソフトウェア等)が独自に開発された※6。そして2011年、V2Gの商業化を目指して、同大学は公益企業NRG Energyとパートナーシップを締結した。米国北東部の独立系統運用機関PJM InterconnectionとBMW(Mini E 15台を提供)も参加し、実証としてeV2gが行われた。2013年2月、eV2gはPJMの周波数調整市場に正式に参加し、同年4月に駐車中のEVから市場に電力を販売することに成功した※7。
V2Gシステムによって、小規模ではあるがEVの電力を集めることで、周波数調整に貢献可能であることを示す事例となった。
EV普及で注目の技術V2Gが抱える「5つの課題」(後編) | コラム | 環境ビジネスオンライン (kankyo-business.jp)