スマートキーシステムの開発を効率化するため,磁界CAEを活用し,試作車レスで短時間にLFアンテナの取り付け位置とキー位置の検知性能を検証できる技術を開発した.試作車がない段階でボデーの形状や接合部の導通状態で変化する車室内外の磁界分布を検証するため,衝突CAE用のボデーモデルを簡素化し,導通状態を追加して,ボデーとシートのモデルを作成した.磁界CAEと実験解析の結果,ボデーの形状や導通状態に影響されて変化するLFアンテナがつくる磁界を短時間で解析できることを確認した.さらに,安定した計測精度をもつワイヤレスかつ小型の磁界センサを開発し,解析精度の向上と検証の効率化を実現した.その結果,試作車のない新型車の開発初期段階でスマートキーシステムの開発ができるようになった.
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