global2010-11_02.pdf (mizuhobank.co.jp)
USMCA発効により、自動車の原産地規則が大幅に厳格化
![](https://i0.wp.com/technews.shvtech.com/wp-content/uploads/2021/06/image-11.png?resize=840%2C408&ssl=1)
図表1. NAFTAおよびUSMCAにおける自動車の原産地規則
(出所)USMCA原文より、みずほ銀行国際戦略情報部作成
・乗用車、小型トラックについては2020年を66%とし、段階的に75%まで引
き上げ
・自動車部品をスーパーコア部品・コア部品・プリンシバル部品・コンプレメ
ンタリー部品に分類。各々につき、段階的に65~75%まで引き上げ
・自動車部品のトレーシングリストが廃止され、すべての自動車部品につい
て原産地の確認が必要に
・北米の工場における、時給16米ドル以上の直接工による付加価値義務を
設定
・乗用車は2020年を30%とし段階的に40%まで引き上げ、小型トラックは
2020年より45%
・完成車メーカーが購入する鉄・アルミの70%以上について、域内原産品の
購入義務を設定
・乗用車、小型トラック、自動
車部品については、62.5%
(純費用方式)
・トレーシングリストに掲載の
ある自動車部品が、原産地
の確認対象となる
・なし
・なし
NAFTA
域内付加価値割合
鉄・アルミの
原産品調達義務
(Regional
Value Content)
労働付加価値割合
(Labor Value
Content)
USMCA
すべて充足 北米3国間での取引に係る関税はゼロ
未充足 品目に応じて2~25%程度の関税賦課
米国通商法301条に基づく対中関税にも要留意
![](https://i0.wp.com/technews.shvtech.com/wp-content/uploads/2021/06/image-12.png?resize=508%2C412&ssl=1)
品目 関税分類(上4桁) 関税率
コイルばね(サスペンション向け) 7320 7.5%
ヒンジ 8301 7.5%
バッテリークランプ 8536 7.5%
カーシート向け部品 9401 7.5%
エンジン付きシャーシ 8706 25%
バンパー 8708 25%
シートベルト 8708 25%
ブレーキ 8708 25%
ギアボックス 8708 25%
サスペンション 8708 25%
ラジエーター 8708 25%
クラッチ 8708 25%
「米州」における地産地消を視野に
![](https://i0.wp.com/technews.shvtech.com/wp-content/uploads/2021/06/image-13.png?resize=590%2C276&ssl=1)
図表3. ACE 55における原産地規則
(出所)各種資料より、みずほ銀行国際戦略情報部作成
原産地規則達成の閾値/条件
対ブラジル 対アルゼンチン
完成車 ・域内付加価値割合40%以上 ・域内付加価値割合35%以上
自動車部品 ・域内付加価値割合40%以上
・原則として、上4桁の関税分類変
更、または域内付加価値割合35%
以上
・ベアリング等一部の部品について
は、個別に関税分類変更基準また
は域内付加価値割合を規定