欧州を襲ったエネルギー危機、その影響と原因 前編
2021年11月現在、天然ガスをはじめとする化石燃料の価格が高騰している。日本ではこの冬に向けてLNGを確保しているというが、それでも電気料金は燃料費調整制度に基づいて値上がりしている。欧州の天然ガス価格はさらに深刻な値上がりとなっており、英国ではいくつもの小売電気事業者・小売りガス事業者が経営破綻する状況となっている。今回の価格高騰は何が原因なのか、英国をはじめ欧州の電力・ガス事業はどのような状況になっているのか、そして日本に対する示唆はどうなのか。エネルギー経済社会研究所代表取締役の松尾豪氏が、3回にわたって徹底的に解説する。
2021-11-17 13:03